【PS4】私たちはもう1度この名作に酔いしれる。

はじめに
バイオハザード、サイレントヒルなどホラーゲームが好物のあなたは、これから紹介する作品をきっと気に入ることだろう。
もちろん、「海底都市」「科学技術」「60年代アメリカ」というキーワードに反応する素敵な感覚をお持ちの方にもおすすめだ。
そして、すでにこの作品をプレイしたことがある人にも、もう1度この作品の魅力を再確認できる記事になることを約束しよう!
恐縮だが、ぜひこの記事を楽しんでいってもらいたい!
☆バイオショック語録☆(ゲーム内の言葉を引用)
神は俺を愛してる。聖書に書いてあったから。
この記事の文字数:4098字
【おすすめ記事】
※この記事では「バイオショック」無印版(つまり「1」)に焦点を当てる。
※商品の画像リンクはamazonのものです。
作品情報
タイトル / バイオショック コレクション
内容物 / バイオショック、バイオショック2、バイオショック インフィニット
プレイ人数 / 1人
ジャンル / FPS
発売日 / 2016年9月15日
ポイント
☆海底都市ラプチャーを舞台にしたアクション・アドベンチャー! 見る者を引きつける夢の楽園へようこそ!
☆電撃や炎、氷の力を操る特殊能力「プラスミド」や銃火器、60種類以上のトニックを組みあわせて生き残れ!
☆哲学的なセリフ、息もつかせぬストーリー展開、愉快な住人たちとの戦闘。謎と狂気に満ちた恐怖体験をぜひこの機会に!
☆バイオショック語録☆
不可能でないからこそ海底にラプチャーを築くことができたのだ。
ストーリー
飛行機事故により海へ投げだされた主人公は海底都市ラプチャーへ迷いこむ。
海底に作られた夢のような世界には、頭のおかしい住人たちが……。
果たして、この都市に隠された秘密を暴き、無事脱出することはできるのだろうか!?
基本システム
1.視点は1人称!
画面に操作キャラクターが映らないので、より深く世界観に入り込むことができる。この作品では細かい収集品が多いので、注意して探索する必要がある。
2.トニック
主人公の能力はさまざまなトニックによって強化することができる。トニックとは「スキル」のようなものだ。トニックは各ステージに置かれている自動販売機で購入、付け替えができる。
3.ストーリーは1本道!
現在、課せられている目標をひとつひとつクリアしながら、次のステージへ潜水球で移動する。(前のステージへ戻ることも可能)さくさく進めたいなら画面の上部に表示される矢印に沿っていけば目標地点に簡単にたどり着ける。各ステージはそれほど広くないので、芸術的ともいえる内部の建築をゆっくり鑑賞するのもいい!
☆バイオショック語録☆
水漏れ、狂信者、反逆者。そして今度は血を流すゴースト。ラプチャーの暮らしには退屈させられることはなさそうだな。
敵
この作品における「敵」とは、一言でいえば狂気の住人である。彼らは海底都市を襲った惨劇を痛々しい姿でプレイヤーに訴える。
1.ぶつぶつひとり言・・・
奇妙な声が聞こえてきたら、「彼ら」がすぐ近くにいる証拠だ。彼ら、彼女らが思い思いに口にする言葉は意味のわからないものが多いが、この作品のホラー要素を強める味付けとしては申し分ない。
2.戦闘能力
素手や武器、敵の種類によっては、発達した鋭利な爪や炎や氷といった特殊能力で攻撃してくる者もいる。1、2人くらいならまだ余裕だが、5人くらいに囲まれたときはまず逃げて、体勢を整えたほうがいい。
☆バイオショック語録☆
プラスミドが全てを変えた。私達の体や、心まで破壊したんだ。私達はそれに耐えられなかった。親友同士で殺し合ったり赤ん坊がゆりかごの上で絞め殺されたりした。街全体が地獄と化したんだ。
武器
1.レンチ
いざというとき頼りになる相棒! 背後からこっそりキル! 敵に間合いを詰められたときのカウンター! トニックの中にはレンチの攻撃力をアップさせるものがあるので、銃なんて使わないぜ! というレンチマニアは必ずレンチ関連トニックを装着しておこう!
2.銃火器
ハンドガン、ショットガン、ランチャーなどがある。それぞれ武器のバリエーションはひとつだけだが、弾薬の種類は3つほど切り替えることができる。敵の弱点に合わせて弾薬を替えれば、より効率的に戦える。
プラスミド
特殊能力、魔法、夢の科学技術。言い方はいろいろだが「プラスミド」はプレイヤーにユニークな戦略性を与えた。この作品の中で最も魅力的な要素だ。
1.テクニカルボルト
ぜんぶで11種類あるプラスミドのうち1番最初に手に入れる電撃の力。敵をしびれさせて、レンチで叩く、というのが一連の流れ。水がある場所で使うと周囲を感電させて大ダメージを与える。また、カメラやロボットを一時的にダウンさせるのにも重宝する。
2.テレキネシス
引き寄せて投げ飛ばす超能力の力。敵が爆発物を投げてきたときはこれを使って投げ返そう! 手の届かないアイテムもこれで引き寄せてゲット! さらに、敵の死体を前で引き寄せたまま移動し「盾」にすることもできる。個人的に1番好きなプラスミド。
☆バイオショック語録☆
ADAMが遺伝子操作のキャンパスだとすればそれに塗る絵の具はプラスミドだ。
はじめてのバイオショック
これははじめてバイオショックを遊んだ初心者の「ショック!」の記録である!
1.決定は×ボタン!
海外のゲームは×が決定で〇が否定! 日本仕様に変えているものもあるけど、この作品は海外仕様のままのようだ。慣れないと単純な操作でも間違いまくるので注意したい!
2.ビッグダディが強い!
最も印象に残る敵キャラといえばこの「ビッグダディ」難易度NORMALで戦ったところ、1番はじめのビックダディ戦で3連続ゲームオーバーという屈辱を味わった! 良い子はぜったいに正面から突っ込まないこと! 冷静に戦えば勝てる相手です!
3.もう迷わない!
海底都市での冒険に「つまった」という言葉はありません。画面上部に輝く黄金の道しるべがプレイヤーを導くから! 正直、これがないと同じところをぐるぐる回って、敵にぼこぼこにされていただろう。
感想&レビュー
☆初見プレイでは、とにかく「クリアしたい」という思いが強かったのか、このゲームの魅力を半分もわからないまま終わった。(そもそもこの世界観をたった1度のプレイで味わい尽くすのは不可能)そして2週目。同じセリフを聞き、同じ敵を倒し、同じところを回り、同じ展開を迎える。しかし、その面白さは何倍にも膨れ上がっている。
☆海底都市ラプチャーの設定が秀逸。ガラス1枚の向こうには暗い海が広がっていて、もしこのガラスが割れたら? と考えると落ち着かない。そんな気分の中で発狂した住人たちと戦い、薄気味悪い廊下を進む。これは、ホラー好きにはたまらないゲームだ!
☆敵1人を倒すにしても何通りものやり方があります。シンプルにレンチで殴る、ハンドガンでヘッドショットを狙う、電撃でしびれさせる、引力で持ち上げた死体を敵に投げつける、ハッキングした味方の機械に攻撃させるなど、それぞれ魅力的かつ使いやすいものばかりなので、どれで倒そうか迷う!
PS3版もあるよ!
この記事で紹介した「バイオショック」にはPS3版もあります。こんな方におすすめ!
〇PS4を持っていない人。
〇中古で安く購入したい人。
もし、あなたがPS4を持っていて「バイオショック」に興味があるなら、「バイオショック コレクション」をおすすめします! 理由は以下。
〇PS3版より画質がいい。
〇続編である「2」「インフィニット」も入っているのでお得!
コラム
1.でこぼこコンビ
海底都市を歩いていると何度かすれ違う、リトルシスターとビッグダディのコンビ。こちらが手をださなければビックダディは襲ってこないが、リトルシスターのADAMは手に入らない。
2.ハッカーへの道
金庫、扉、カメラ、自動販売機など、この作品はハッキングできるものが多い。成功すればアイテムを手に入れ、機械を傘下に収め、特別価格で物資購入できる素晴らしさ! やってみると意外と楽しいので、ついついぜんぶハッキングしてしまう! 2回失敗したときは、惜しみなくオートハッカーを使う、というマイルールが存在する。
3.名曲ランキング
バイオショックは30年代~60年代のアメリカの名曲を教えてくれる。それはゲームのムードを盛り上げるBGMに過ぎないが、ときにはその音楽を聴くために、冒険を中断して立ち止ることもあるのだ。ウイスキー片手に……。
1位 The Ink Spots – If I Didn’t Care (1939年)
2位 The Andrews Sisters – Bei Mir Bist du Schon - (1937年)
3位 Patti Page – How Much Is That Doggie In The Window (1953年)
4.さあ、第2幕のはじまりだ!
バイオショックの続編となる「2」についての記事はこちらからどうぞ!
5.空に浮かぶ島へようこそ!
バイオショック3作品、最後の傑作、「インフィニット」の記事はこちらからどうぞ!
シメ
普通、芸術作品というのは1度すべて見終わると、2回目には新鮮さが失われる。
だが「バイオショック」の場合は、逆に新しい発見が待っている。
それは、はじめてプレイしたときより、自分がこの海底都市の複雑な世界観を読み解けたからに違いない。
ポスター、装飾、住人たちのひとり言、ボイスレコード、そしてライアンやフォンテインの言葉。
見わたす世界すべてが海底都市ラプチャーを知るヒントになるだろう。
〈終わり〉
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