よき指導者を得た者は社会で成功し、給料も高い!

はじめに
あなたは自分に新しい知識を与えてくれる、よき指導者(メンター)がいるだろうか。
メンターは、目指すべき道を楽しく歩むために欠かせない存在だ。
【この記事の文字数】3084字
参考文献:エリック・バーガー「残酷な成功法則」飛鳥新社
よき指導者を持て!
指導者(メンター)がいるかどうかは、自分の将来の成功に大きく関わってくる。
偉大な先輩に直接教えてもらうことで技術は飛躍的に向上する。
そして、彼らと接する時間すべてが、自分の人生を豊かにしてくれる。
目指す山の頂点に立っている人を指導者にすれば、迷うことはない。
苦しいことや気持ちが揺らいだときに、その人の言葉を聞きにいけばいい。
先生、師匠、先輩、尊敬する友人。
彼らを自分の指導者にすることで、いいところを学び、失敗談を糧にし、強い絆を結ぶことができる。
それは、本を読んだり、ネットで情報を集めたり、1人で考えることより何倍も楽しい!
【ポイント】
☆将来の成功のために、よき指導者を持て!
指導者がいれば給料が上がる!
1人で経験できることは限られている。
だがら、信頼できる指導者を見つけて、その人の体験してきたことを教えてもらうのだ。
こうすることで、より効率的に、早く、成長することができる。
メンターがいる企業役員の平均給与は、メンターがいない者より28.8%高く、ボーナス平均の増加分65.9%と合わせると、現金報酬の総額は平均で29.0%高いことが明らかになった。
残酷な成功法則 第4章より
よき指導者を持った者は持っていない者より給料が高い。
仕事に対しての情熱も、指導者がいることでさらに燃え上がらせてくれる。
自分の成長を見てくれる人がいればモチベーションも途切れない。
指導者にいい評価をもらえれば自分1人では味わえない達成感が味わえる。
【ポイント】
☆メンターがいる者は平均給与が高い!
指導者を頼りすぎるな!
指導者(メンター)は私たちを成功へと導いてくれる。
だが、もちろんメンターに頼りすぎてはいけない。
エモリー大学の神経科学・精神医学教授のグレゴリー・バーンズらが行った研究ではこんなことが示されている。
人は、専門家として一目置く相手から助言されたり、方向性を提示されると、自ら思考することをやめてしまうことが明らかになった。
同
経験豊富な相手からアドバイスをもらうと、人は自分で考えることをやめてしまうという。
自分の力を使わずに、メンターの力だけでやろうとしてしまうのだ。
そうして得た経験で果たして人は成長するのだろうか?
メンターにしても、自ら考えない人間をいちいち相手にする時間はない。
だから、メンターのもとを訪ねる前に、自分1人でよく考えることだ。
考えて考えて、考え抜いた末、心からメンターの教えを願ってはじめて、相手の貴重な時間を自分のために使わせてもらうことができる。
【ポイント】
☆助言されると、人は自ら思考しなくなる!
ポイントまとめ
☆将来の成功のために、よき指導者を持て!
☆メンターがいる者は平均給与が高い!
☆助言されると、人は自ら思考しなくなる!
なぜ人はケンカする?
普通に話していただけなのに、いつの間にか相手との間にピリピリした空気が生まれている。
状況を説明して、相手を納得させようとしただけなのに、相手がさらに怒って、自分もだんだん腹が立って、激しい口論がはじまってしまう。
どうしてこんなことが起こってしまうのか。
哲学者で認知科学者のダニエル・デネットはいう。
人間の脳には進化の過程で「戦争のメタファー」が組み込まれていて、他者との不一致を戦争という観点で理解し、行動する回路が備わっている。
同
意見の合わない人間同士と争い、殺しあう。
私たちの脳には、そういった本能が埋めこまれている。
少しでも相手と自分の気持ちにずれが生じれば、「これは戦争だ」と脳が警告をして、戦闘態勢をとってしまう。
和やかに会話を楽しんでいたのに、相手がちょっと自分のことを否定的にいっただけで、いらっとして、つい相手の悪いところを口にしてしまう。
私たちには理性ではコントロールできない、子どもっぽい性質を抱えている。
【ポイント】
☆人間の脳は、相手との不一致を「戦争」と捉える!
説明は意見の押しつけだ!
あなたがもし、紳士なら、相手といい争いになっても感情的になって声を張り上げたりはしないだろう。
相手をなだめるために、自分の言い分を簡潔にまとめてゆっくり説明するかもしれない。
しかし、その「説明」がさらに相手を怒らせるきっかけになるかもしれない。
説明するという行為の多くは、ベールに隠された支配欲である。
あなたは相手に教えようとしているのではなく、勝利しようとしている。
言外の意味は「私が正しく、あなたが間違っている理由はこうだ」である。
同
説明するという行為は、自分の意見を相手に押しつけて、支配させようとする行為。
常に自分が正しく、自分が偉いのだという隠れたメッセージでもある。
自分の論理で相手を黙らせることができれば気持ちいい。
相手との「戦争」に勝利することができたからだ。
平和に相手を説得することができたことに満足する。
だが、意見を押しつけられた人は、あなたのことを憎むだろう。
やがてもう1度争いがはじまる。
そして、互いの口調はだんだん激しいものに変わってくる。
「どうして私のいうことを理解してくれないんだ?」
相手が自分の意見を理解してくれると思っていることがそもそも間違いである。
人は相手の意見なんて聞いていない。気になるのは自分が勝ったか、負けたかだ。
【ポイント】
☆相手への説明は、自分が常に正しいことを証明したいだけ。
相手に主導権を
相手といい争いになってしまったとき、最も平和的に解決するにはどうすればいいのか。
これは、人質をとったテロリストたちと交渉するときにも用いられる効果的なテクニックだ。
1.相手の話を聞く
自分が話すのではなく、相手の話をよく聞こう。
相手がなにに対して不満なのか、なにを要求しているのかを知るのだ。
せかしたり話を遮ったりせずに、じっと聞いてあげよう。
途中で、言い返したくなる気持ちを抑えることが大切だ。
いいたいことをスムーズにいえれば、相手もだんだん落ち着いてくる。
2.同感する
相手がなにを思っているのかを聞いたら、次はそれに同感してあげよう。
向こうの話に「そうですね」「なるほど」と小さく反応するだけでいい。
相手と同じような気持ちになり、同じように考えることがポイントだ。
3.相手に考えさせる
どうすればこの争いを解決できるのか。
人は主導権を握って、自分で解決したがる。
だが、両方がそれではなにもはじまらない。
相手の話を聞き、同感したら、次は相手に考えさせよう。
「私はどうすればいいですか?」
といって、解決策を相手に考えてもらう。
こちらが協力する意思を見せれば、向こうもそれ以上状況を悪化させることはない。
主導権を相手に握らせることで、機嫌をとり、事態を収拾させるのだ。
【ポイント】
☆相手の話をよく聞き、考えさせよう!
ポイントまとめ
☆人間の脳は、相手との不一致を「戦争」と捉える!
☆相手への説明は、自分が常に正しいことを証明したいだけ。
☆相手の話をよく聞き、考えさせよう!