ポジティブなつぶやきが成功の鍵!

ポイントまとめ
☆成功者は失敗を学習経験だと捉える。
☆ポジティブなつぶやきがあきらめない力になる!
☆理想が高すぎると意欲が低下する!
☆自分が確実にできることをやる!
失敗を経験に
自分の成功のために、「あきらめない力」は大切なのだろうか。
ハーバード大学の教授であるハワード・ガードナーは、最も成功した人々を研究してまとめたことを著者「心をつくる」でこう述べている。
想像的な人びとは、骨組みを組むように経験を積みあげていく。
この種の人びとは非常に野心的で、つねに成功をおさめるわけではない。
しかし失敗したときに、彼らは嘆いたり、責めたり、極端な場合、断念したりして時間を無駄にするようなことはしない。
そのかわり、失敗を1つの学習経験と捉え、そこから学んだ教訓を将来の試みに生かしていこうとする。
残酷な成功法則 第3章より
なにかにチャレンジすることはあるだろう。
そのチャレンジがうまくいっている間は、なんの問題もない。
しかし、どんなことにも失敗はつきもの。
大事なのは、その失敗をどう捉えるかだ。
悔しくて悲しくて、そして自分を責めて、終わりにするのか。
そこから経験を積んで、次へ生かすか。
あきらめない力があれば、失敗からも学ぶことができる。
では、どうやったらあきらめない力を得ることができるのだろうか。
失敗を嘆くのではなく、学ぼうとする姿勢を作ることができるのだろうか。
【ポイント】
☆成功者は失敗を学習経験だと捉える。
前向きにつぶやけ!
失敗したときに、それを学習経験だと捉えるか、そうでないかで、そのあとの結果も変わってくる。
私たちも簡単にあきらめたいわけではない。
だが、何度も失敗をしたときには、どうしても心が折れそうになる。
折れそうな心を支え、成功のために前を向く。
そのために、心得ておくべきことがあった。
それは「ポジティブな心のつぶやき」だ。
人は毎分頭のなかで、300~1000語もの言葉をつぶやいているという。
そのなかにはポジティブな言葉(「きっとできる」)も、ネガティブな言葉(「ああ、もう我慢できない」)も含まれている。
そして前向きな言葉は、私たちの精神的な強さややり抜く力に大きなプラスの影響をもたらすことがわかった。
同
失敗したときに、あきらめないでチャレンジを続けていく。
その力を大きく助けるのが頭の中のポジティブなつぶやき。
ただの言葉の連続が、逆境に負けない精神を作っていくのだ。
意識的よりも、無意識に脳が発している言葉が重要。
それは何回も脳内で繰り返され、自分のイメージに刷りこまれる。
「できる、できる!」
と唱えれば、やがてその言葉が無意識に定着して、失敗したときに自分を奮い立たせる力に変わる。
【ポイント】
☆ポジティブなつぶやきがあきらめない力になる!
理想は高すぎず
朝起きて、自分にポジティブな言葉をかける。
それは、朝シャワーを浴びて、1日を気持ちよくスタートさせるようなものだ。
自分の理想の自分を描き、きょう1日の生活、1つ1つがその理想へ近づくためのステップだと信じる。
さらに、そのステップそのものが自分にとってやりがいを感じるものであり、決して目的達成のための手段ではなく、それ自体が幸福な目的だと考える。
そうすれば、意欲的に毎日を過ごすことができる。
しかし、自分のモチベーションを高めようとするこの習慣には、欠点があった。
それは、理想が高すぎるゆえのモチベーションの低下だった。
私は、自分の理想の姿をつねにイメージしていたが、その姿はいま、現在の自分とかけ離れたものだった。
だからこそ「理想」なのだが、あまりにもギャップがあり、心身ともに大きなずれが生じていたのだ。
自分の理想はこうだ! しかし、実際の自分はまだそのレベルには達していない。
違和感が生じ、疑問が頭をよぎった。
「本当に自分は、理想に近づいているのだろうか」
イメージと実際していることのずれによる意欲の低下。
この問題を解決するために、私は新たなテクニックを身につける必要があった。
それは「着実に、1歩1歩、自分ができることをやる」だった。
【ポイント】
☆理想が高すぎると意欲が低下する!
1歩1歩、積み上げて
自分がまだできていないことを、できるかのようにイメージするのは危険だ。
理想を高くするのはいいが、その理想に体がついていかなければ、毎日が息苦しくなり、モチベーションもどんどん低下する。
私たちには成功体験が必要不可欠だ。
成功体験が次の成功への原動力となる。
どんな小さな成功でもいい。それは、自分の自信に変わる。どんなに小さくてもだ!
「1歩1歩、確実に、自分ができることしかやらない」
とてもシンプルだ。
できることをやるんだから、心と体のずれは生まれない。
そのずれによる意欲の低下もない。
ありのままの自分を肯定し、受け入れることで、目の前の1歩を踏みだせる。
その1歩は、理想ばかり追いかけて全力で走るよりずっと遅いだろう。
だが、その代わり充実感を与えてくれる。
将来のために、1日を消費するのはつまらない。
充実した1日を繰り返すことで、やがて理想の将来もやってくるのだ。
だから、私は理想の自分を描くことも決して忘れない。
加えて、理想をイメージしたあとは、必ず、その高く跳ね上がった自己イメージを現実的に考えるのだ。
「確かに理想は素晴らしい。だけど、その実現には、まず確実にできることからはじめよう!」
こう思うようになって、私の意欲の低下の問題はすっきり解決した。
理想は高く、着実に。
【ポイント】
☆自分が確実にできることをやる!
ポイントまとめ
☆成功者は失敗を学習経験だと捉える。
☆ポジティブなつぶやきがあきらめない力になる!
☆理想が高すぎると意欲が低下する!
☆自分が確実にできることをやる!
<終わり>
参考文献
エリック・バーガー「残酷な成功法則」飛鳥新社