【解決】ついついテレビを見てしまって勉強がはかどらない!

【とある人】
資格をとって、自分のスキルの幅を広めて周りに自慢してやりたい。そう思って、勉強をはじめた。朝やるのは時間がないから、夜勉強することにした。だが、家に帰って、飯を食べて、風呂に入った後は、テレビをずーっと見てしまい、結局、勉強しないまま、眠ってしまう。どうしよう!
上記のように、自分のやりたいことが思うようにできない人は多い。
やらなくちゃいけないと頭でわかっていてもなかなか行動に移せない。行動に移せても、すぐに集中力が切れて、続かなくなる。
これらの問題は自分が立てた目標を達成する上で大きな障害になる。だが、この問題を解決しよう! と本気で考えることはあまりない。
あー、きょうも勉強できなかったなあ、まあ、明日がんばればいいや。
といって、なにも改善しないまままったく同じ過ちを明日もやってしまう。
最悪なのは、そのことに慣れてしまうこと。
自分はあきっぽい性格だから、なにやっても続かないんだよねえ。となんの恥じらいもなく他人に話すことだ。
自分はなにをやってもダメ。という自己意識が定着してくると、新しいことにチャレンジすることもだんだん減ってくる。
そうならないために、私は、あなたは、どうすればいいのか。
どうすれば、三日坊主にならずに、自分の目標を達成できるのか?
今回は「勉強をしているときに、ついついテレビを見てしまう」という問題に的を絞り、この問題をすっきり解決するための方法を提案する。
【この記事の目標】
□ テレビを気にすることなく、勉強に集中できる方法を知る。
テレビを壊す
テレビを鉄製のハンマーでたたき割ったら、勉強にも集中できるよね!
テレビがなくなれば、テレビを見ることはできない。テレビを気にすることなく、勉強に集中できる。問題解決だ!
もし家にハンマーがなければ、ゴルフクラブでも金属バットでもいい。たたき割るときは周りに新聞紙を敷いて、目にゴーグルを装着しよう。そして、嫌いな奴の顔を思い浮かべながら、思いっきり……。
と、これはほかの方法がぜんぶダメで、どうしようもなくなったときの最後の手段だ。あまりおすすめはできない。
それよりも簡単な方法がある。
○テレビのコンセントを抜く
チャンネルのボタンを押せば、いつでもテレビを見ることができる環境をまずは変えなくてはいけない。
テレビのコンセントを抜き、金庫にでも入れて鍵をかけよう。コンセントを家族のだれかに隠してもらうか、友だちの家に置いておくのもいい。
○テレビのない部屋へいく
頭の中でどんなにテレビを見ないぞ! と決意しても、視界にテレビやチャンネルが映ってしまうと、脳は無視することができない。
テレビの存在がちらついて、脳に余計な負担をかけないために、テレビのない部屋へいこう!
公園や図書館、カフェでもいい。とにかく、テレビのない環境を整えることがとても大事!
○テレビモード
テレビを見るときと、勉強をするときのメリハリをつけよう。
スーツを着ると、仕事をするモードに入るように、家でテレビを見るときは専用の服に着替えよう。
テレビを見るときは、特定のぬいぐるみを置いたりするのもいい。
ポイントは、テレビを見るときと、勉強するときの環境に違いをつけること。違いがあることで、体の感覚で「いまはテレビを見るときだ」「いまは勉強するときだ」と区別して集中することができる。
机の上の物は3つ以内で
テレビのコンセントを抜く、またはテレビのない部屋へいく。ことでテレビを見てしまう環境を物理的に消すことができた。
ここからは、さらに勉強に集中できるような「環境」を作っていく。
あなたがいつも勉強する机には、物がいったいいくつある?
本や漫画やパソコンやスマホは机の上に置いてある?
もし、いまからする勉強に関係のないものがあれば、すぐに机の上から移動させよう。
勉強に関係のあるものでも、ノートは1冊、ペンは1本、教科書は1冊というように、なんとか3つ以内で収まるようにしたい。
頭の中に入れたい情報だけを目の前に置こう。
脳は目に入ったものを片っ端から情報処理していくので、勉強に関係のない、邪魔なものを脳に処理させないようにしなければならない。
脳に見せる情報はひとつずつ。シンプルで簡単なものほどいい。
問題集を10問くらいばっと見せるのではなく、1問1問、ゆっくり脳に見せてあげると、脳もパニックを起こさずに確実に処理していくことができ、集中力が持続する。
「うあ、10問もやるの!? 面倒だなあ」
と思うより
「なんだ、1問くらいなら、できそう!」
と思ったほうが小さなやる気でも取り組める。1問終わればもう1問に取り組みやすくなり、結果、何十問も問題を解くことができる!
これは、パソコンで複数の処理を同時にすると動作が遅くなり、ひとつだけ処理するとスムーズにできる仕組みに似ている。
家に帰ったら1行を見る
家に帰ったら、服を着替えたり、お風呂に入ったり、晩ご飯を食べたりして、なかなか勉強するタイミングがないという人もいる。
いつの間にか、体がお休みモードに入ってしまい、勉強しようという気持ちがわかなくなる。
そんなときは、家に帰ったら勉強の内容を1行だけ見るようにしよう!
本なら最初の1行、問題集なら最初の1問に書かれている言葉をチェックするのだ。
こうすることにより、勉強以外の行動から勉強する行動へと入りやすくなる。
勉強する前に「よし、勉強するぞ!」といつも気合い十分で挑む人は、その気合いが十分ではなかったら勉強がはかどらなくなる。
勉強することにいちいち気合いをためていたら、長続きせずに途中であきらめてしまいやすい。
勉強する最初の1段目が高ければ、それを見るだけでエネルギーを浪費し、疲れてしまう。
だから、最初の1段目は低く、低くさせよう!
勉強の内容を1行だけ見るなら、消費するエネルギーは歯磨きをするときに使うエネルギーより少ない。
つまり、それだけはじめやすいのだ!
はじめのスイッチを押すことができれば、あとは流れに乘って進むだけでいい。
心のエンジンがかかれば、あとはアクセルを踏み続けるだけでいい。
文章を書くときに、最初の書き出しがスムーズにいけば、あとはすらすらと書き続けていくことができるようなものだ。
勉強をなかなかはじめられなくて困っている人は、きょうから1行見るだけ勉強をやってみよう!
まとめ
○テレビのコンセントを抜こう。
○テレビのない部屋へいこう。
○テレビを見るときと勉強するときのメリハリをつけよう。
○机の上に勉強に関係のないものは置かない。
○脳に見せる情報はひとつずつ。シンプルで簡単なものほどいい。
○家に帰ったら、勉強の内容を1行分見て、心のエンジンをかけよう。
シメ
自分の心と体がうまくコントロールできないとき、私たちはそれを自分の能力が低いからだ、と思ってしまいがちだ。
そして、自分が情けなくなり、自信を失ってしまう。
しかし、問題はちょっとした工夫で解決することができる。
解き方がわかれば、問題なんてだれでも解けるようになる。
解き方を調べずに、問題を解くことは、あまりに無謀で、どうしようもなく無駄な行為だ。
何事にも、正しいやり方がある。ならば、私たちがすることは、うんうん悩んで問題に向きあうのではなく、1秒でも早く問題の解き方を手に入れることだ。
私たちの抱えている問題は、すでに先人たちが解き方を発見している場合が多い。
肝心なのは、その解き方を知っているか、知らないか。
その解決の仕方を知らないだけで、どれだけの時間をドブに捨ててしまったのだろう。
「よりより方法を知る」「よりより方法を実行する」
この2つが、「よりよい自分」に近づくための近道になるだろう。
【この記事の目標】
☑ テレビを気にすることなく、勉強に集中できる方法を知る。
<終わり>